まっすぐな脚は正しい体の使い方から
正しい体の使い方をすることで「まっすぐな脚をつくる」ことを提案しています。
わたしは「まっすぐな脚は歩きながら造れる」と思っているのですね。
歩きながら造るのが、近道だとも思っています。
なぜかと言えば、わたしがやっている方法は、筋肉の状態を変えることで骨格を変えていく方法だからです。歩いているときは歩いていない時よりも脚の筋肉をかなり使います。
これから書くことはとても細かいことになりますが、多くの人に同じ現象が起きているという事実でもあります。
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今日は、歩いている人を見ていつもわたしが思っていることをお話しします。
わたしたち多くの人は歩いた時、脚の外側を沢山使っていて、脚の内側を使わないことで外側に引っ張られ、内側が縮んでいるということです。
そのせいでどのようなことが起きるかというと、脚が後ろにきたときに母指球をキチンと押し込むことが出来ないということになります。
母指球を押し込むことが出来ないと骨盤は安定せず、おへその位置もバラバラでドタドタと歩いたり、上半身をかばうように脚が曲がっていきます。
もちろんドタドタ歩いている人は少ないですし、それは小さなところで起きているのかもしれませんが、ですが確かにそれは起きていてはっきりとした、脚が曲がる原因になっています。
大げさに聞こえますが、私も含め、人が歩いた時、内側よりも外側を使う、誰しもがそうなってしまうのには実は理由があるんですね。それは、
私たちは前方向だけでなく、右にも左にも意識が行ったり動いたりします。
見るだけでなくモノを取ったり移動したりするのは、前だけではありません。
前後左右、それから回転したりもするのです。
そのときに、もしも脚の外側の力が弱くて踏ん張る力が無かったら、ころころ転がってしまいます。体の外側にある筋肉たちは転がるのをロックしたり、反対側に押しやったり、また行きたい方向へと引っ張る動作にいつも使っています。
内側は真ん中に引き戻したり。真ん中でキープしたり耐えたり、安定させる動作に特に使っています。
わたしたちの体は、引き戻してくるよりも、押してしまった方が楽なんです。(引くときの方が、押すときより体幹をちょっと多めに使う感じになるので、引くより押す方が楽ということです)
ですから体の使い方として体幹部とか、コアの力が使えない人は、左に行ったら次は右に行くといことを楽にやりながら、動きを続けていってるだけで、中心で止まっていることが出来ません。
脚の内側はつまり体の中心と一緒ですね。体の中心を使うことは動物としての基本ですから犬や猫は上手ですし、人間も赤ちゃんや子供であるほど上手に使いますが、それがだんだんと大人になるにつれ、体幹が抜け、外側を使う楽な方法になっていきます。
でもそれは仕方がないことでもあります。
私たちはずっと長い間、体の外側を使うことに専念してきました。
学校の体育もそうですし、より沢山、通常以上のパフォーマンスが必要な運動をしていくとき、例えばオリンピック選手やアスリートは、体の中心よりも外側の筋肉を鍛えることでより早く、より遠くへ大きく体が動くようにするために、外側の筋肉を鍛えてきました。それは、より強く動くためにも当たり前のことでもあります。
しかし近年になってより大きく動くためにも、体を安定させたり耐える力を強くしてくれる体の中心が大事であることに気づき、コアの筋肉という言葉が生まれ体幹トレーニングをするようになりました。
体の内側も外側も両方とも鍛えるということです。
話が飛びましたが、元に戻ります。
上記の理由から私たちが動くときには、脚を開いて方向を変えようとしたりまた、動いたことで外側に広がっていくのを、外側の筋肉がロックしたりすることにも使われていますので、脚も同じく小指側で踏ん張ったりロックしようとする力が働いてくるわけです。
それで、脚の外側ばかり成長し、発達し、内側は縮み、弱くなっているのです。
本来ならば小指で踏ん張るのではなく、はじめから親指側で中心をキープしているという使い方が出来るのがベストです。
やり方は骨盤の中のコアを鍛えることからでも、脚の中心を意識することからでも両方同時にやることからでも、中心を意識することから始まります。
まずは歩きながら、体の中心はどこだろうと観察して「ここかな~良く分からないな~」と考えることから始まります。歩いた時にいつも観察することでそのうちに「ここかも」という気づきが出てきますから!!
まっすぐな脚は、焦らずゆっくりです。正しい道をまっすぐに行けばそれが近道になります。
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